〔マーケットアイ〕外為:早朝取引で円急伸、内閣支持率急低下を警戒
[東京 19日 ロイター] -
<08:33> 早朝取引で円急伸、内閣支持率急低下を警戒
週明け早朝の取引で円が一段高。アジア市場の取引開始直後の薄商いの下、対ドルで一時105.80円と、前週末NY市場終盤の106円付近からやや円高水準へ気配値を切り下げて取引が始まった。
市場では、週末に報道各社がまとめた世論調査で安倍政権の支持率が軒並み急低下したことを手がかりとして挙げる声が出ている。共同通信によると、政権支持率は3─4日の前回調査から9ポイント低下して38%へ落ち込み、不支持率は9ポイント上昇の48%と支持率を上回った。
その他の社でも、朝日が31%と前回比13%ポイント減、毎日も33%と同12%ポイントの大幅減だった。「問題は予想以上に長期化しそうだ。(アベノミクス減速懸念による)円高リスクが高まってきた」(国内金融機関)という
ドルは国内勢の参戦とともに小幅に値を戻し、現在は105.97円付近。一時106.06円をつけて早朝来の下げ幅を埋めた。
<07:54> ドル105.50─106.50円の見通し、円急伸に警戒
きょうの予想レンジはドル/円が105.50―106.50円、ユーロ/ドルが1.2240─1.2340ドル、ユーロ/円が129.70―130.70円付近とみられている。
海外で円が買われた流れが週明けも続く見込み。日米政治に市場参加者が神経をとがらせる中、きょうは参院予算員会で森友問題に関する集中審議が行われる。「佐川(宣寿前国税庁長官)氏辞任だけでは収集がつかなくなってきた。発言などによっては円がさらに買われる可能性がある」(ブローカー)という。