2018.0314 4
昨日の振り返り。
CPIとの関係
全体の前年比が+2.2% 市場予想通り。
コア指数の前年比は+1.8%となり前月および予想と一致。
発表当初は概ね予想通りの内容で米連銀の利上げペース加速の判断に寄与するのではないかとの見方でドル買い優勢に。
ただ、ドル買いは続かず早々に失速。
前月比の伸び鈍化が、利上げペース加速判断を鈍らせる可能性を懸念したという見方か。
14日夜には米生産者物価指数、小売売上高の発表。
市場はそれを様子見しているというところか。
3月20-21日のFOMCを迎え、声明文および議長会見により大きく動きだすか?
13日夜のツイッターでティラーソン国務長官を解任し、ポンペオCIA長官を後任に充てると突然発表。
CIA長官には副長官のジナ・ハスペル氏がスライドの予定
いずれの人事も上院の承認が必要となる。
トランプ氏は記者団に対してイラン核合意などでの意見の相違をティラーソン氏の解任理由としているが、実際はそれだけではなく、トランプ大統領が北朝鮮との首脳会談を独断的に決定したことへの反対姿勢も背景と思われる。
米朝首脳会談が世界の金融市場全般に対して楽観的建設的なテーマとして受け入れられるのかは今後の進展による。現状では米国側のスタンスが定まらず、北朝鮮側が態度を豹変させるリスクもあるため、今回のティラーソン長官解任騒動のようなトランプ政権への不安感がドルや株にとってのマイナス材料になりやすいと思われる。