NYドル上昇、底堅い指標受け 米政情巡る不透明感は円支援
[ニューヨーク 16日 ロイター] - ニューヨーク外為市場でドルが大半の主要通貨に対し上昇。朝方発表された米経済指標は底堅い結果となり、米連邦準備理事会(FRB)が来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げを実施するとの観測を支えた。
コモンウエルス・フォレックスの首席市場アナリスト、オマー・エシナー氏は「一連の米指標はドルのファンダメンタルズが引き続き堅調であることを示した」と述べた。
2月の米鉱工業生産指数は前月の低下からプラスに転じ、4カ月ぶりの大幅な伸びとなった。3月ミシガン大消費者信頼感・速報値も、2004年1月以来の高水準を記録した。
フォレックス・ドット・コムのリサーチ主任ジェームズ・チェン氏は来週のFOMCで「25ベーシスポイント(bp)の利上げが実施されることはほぼ確実視されている」と指摘。25bp利上げがほぼ織り込み済みとなる中、市場参加者の関心は年内およびそれ以降の利上げ見通しに集まっているとの認識を示した。