ドル円概況
先週は、米の貿易懸念と、要人の辞任・解任を材料としたリスクオフの円高が加速。
また、貿易に関して、鉄鋼とアルミに対する追加関税が課され、中国には301条にもとづいた制裁措置が課せられました(1300品目に25%の追加関税)
これに対し、中国は対抗措置として米国からの輸入品128品目に25%の追加関税を課すことを発表。また、中国の駐米大使が米国債購入減額も排除しないと発言。
中国の米国債購入減額が現実となった場合、長期債利回りが急騰、かつ債券安に加え、株安とドル安のトリプル安のリスクが高まります。
こうなった場合、ダウの急落はかなりの規模になろうかと思われます。
当面は、中国は、最大の米国債保有国であるため、このような暴挙にはでないものとも思われますが、先日減額報道がでただけで、一時期ダウが急落したことも記憶に久しく、一概に無いだろうと否定することは出来ないかと思います。
なお、前回は1月でしたが、この時点では、将来の米国債購入減額の可能性についてまでは否定がされていません。
今回の貿易摩擦問題が、その理由付けに使われた場合、現実に起こり得る可能性を含むだけに、注意が必要です。
日柄的に言えば、今週は、本邦税の期末、実需の円買いが起きる時期に当たります。
また、来週月曜日はイースターマンデーで欧州勢、米国勢は、お休みのため、市場参加者がアジア勢のみになってきて、流動性が低下します。
実需の円買いが大きな影響を出すかも知れませんね。